分かっているのに、なぜ出来ない? 分かっているようで分かっていない!
生活習慣病と対策

「生活習慣病と対策」と言うと、誰もが「そんなことは分かっているよ!」とか、「ちゃんと実行しているよ!」とおっしゃいます。
だけど、本当に分かって、実行していらっしゃるのでしょうか?
みんなが言うように分かって本当に実行しているのなら、当然、生活習慣病は減少するはず! ところが、現実は、・・・・・・・・。
そこで、分かっているつもりの「生活習慣の改善」が、なぜ、実行できないのか?という角度から「生活習慣病の対策」に迫ってみたいと思います。
●生活習慣病とは、どのような病気ですか?
●ライフスタイルの改善とは、どのようなことですか?
●ライフスタイルの改善、それが実行できない理由は?
●ライフスタイルを改善しようという「意識」を、なぜ、強く持てないのか?
●なぜ、ライフスタイルを改善するための「環境」が必要なのか?
●「代替療法」とか「ホリスティック医学」というのは、どういうものですか?
生活習慣病とは、どのような病気ですか?

以前は、加齢と共に起こるという概念から「成人病」と呼ばれていましたが、近頃では、若年層にもかなり多くの症例があることや、その原因が生活習慣の悪化によるものだということが判明してきたことから「生活習慣病」と呼ばれるようになりました。
つまり、生活習慣病とは、「食事、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発生・進行に関与する疾患群」ということです。
具体的には、我が国で死因のトップである ガン、心臓病、脳卒中の他に、糖尿病、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、肝臓障害、腎臓障害、胆石症、骨粗鬆症、歯周病などです。さらに糖尿病から起こる網膜症や壊疽などの合併症、高尿酸血症によって起こる痛風、肥満や便秘など、数多くの病気が含まれます。
また、生活習慣病の特徴をまとめると次のようになります。
 1.生活習慣が、その発生・進行に深く関与している。
 2.無症状の時期が長く、症状が表れる頃にはかなり進行している。
 3.病状が進行するにつれて治療が困難である。

「生活習慣の悪さ」が、これだけ多くの病気を引き起こしているとは、ビックリしました。
それに、症状が出る頃にはかなり進行していて、
治療が困難な状態だというのも問題ね。

ただ、此処で知っておいて欲しい点は、
これらの病気は、それぞれ異なった病気のように思われますが、「1つずつ別々の病気ではない」ということです。
生活習慣病というのは、元々その人の「生活習慣の悪さ」が原因で発生し進行するものですから、1つの病気が発見されたときには、他の病気の可能性も考えなければならないし、また、その病気が発見された部位以外にも発生していることも考えなけばなりません。
ところが、病気で苦しんでいる患者は勿論のこと、医療現場の専門家たちでさえ、このことがよく分かっていないように思われます。

1個のリンゴで、その一部が腐っていれば、他の部分は腐りかけていると考えなければいけないということですね。
ともあれ、すべての根は1つ! 「ライフスタイルの問題」だと考えれば、対策は簡単!?
「ライフスタイルの改善」ですべてOK!ということになります。


ライフスタイルの改善とは、どのようなことですか?

まず、何と言っても、「食生活の改善」だね。次に、適度な運動と休養、そして、喫煙と飲酒の問題、さらに、ストレスを上手にコントロールすることなどですが、これらは全て、改めて言わなくても分かっていることばかりでしょう。

確かに、誰もが分かっていることばかりです。ところが、それが実行されず、生活習慣病が増え続けているのが現状です。

だから、「ライフスタイルの改善とは、どのようなものか」ということよりも、「分かっているのに、なぜ出来ないのか?」ということを考えてみる必要があります。


ライフスタイルの改善、それが実行できない理由は?

まず、「意識」の問題だろうね。大多数の人は「生活習慣の改善は、した方が良い」という程度にしか思っていないということです。ところが、所詮この程度では「しない方が楽だ」という気持ちに負けてしまい、結局、「出来ない」で終わってしまいます。
次に、「環境」の問題だね。人間というのは弱いもので、どんなに強い意志の持ち主でも「環境」に逆らえないものなんだ。まして、自ら進んでしたくないことは、尚更、出来ないものなんだよ。

「ライフスタイルを改善しなければいけない」と口では言っても、「出来れば、したくない」というのが本音のようね。

そうよね。「タバコを止めなければ!」と言いながら止められないのは、やはり、タバコを止めたくないのよね。
それでは、「なぜ、強い意識を持てないのか?」という点について考えてみましょう。


ライフスタイルを改善しようという「意識」を、
なぜ、強く持てないのでしょうか?

それは、自分が「生活習慣病」になるなんて夢にも思っていないからだよ。
「風邪を引くかもしれない」とか「食中毒になるかもしれない」などと考える人はいるが、「将来、ガンなどの生活習慣病になるかもしれない」なんて考える人は殆んどいません。事実、生活習慣病で入院中の患者に「貴方は、10年前、このような状態になると思っていましたか?」と訊ねると、決まったように全員が、「まさか自分がこんなになるとは思わなかった」と答えます。

「生活習慣病」で苦しんでいる人が自分の周囲に沢山いても、「まさか自分がそうなるとは思わない」っていうのも、不思議な話ですね。

交通事故に対する意識と同じね。毎日のように交通事故が起きているのに、車を運転する人の殆んどが「自分は事故を起こさない」と思っているようなものよ。

ところが、生活習慣病の恐怖は交通事故どころじゃないんだよ。毎年発表される死亡原因を見ても、生活習慣病は交通事故など比べものにならないほど多いんだ。それに、交通事故で入院したとしても、殆んどの人が完治して退院します。ところが、生活習慣病で入院している人の殆んどは完治せず、病状が進み、入退院を繰り返すようになってしまいます。
だから、「生活習慣を改善しなければ、将来、自分は間違いなく、何らかの『生活習慣病』になり、しかも、それが原因で死ぬことになるんだ」という位の「意識」を持つことが必要でしょう。

やはり、それ位の「意識」を持たなければ、出来ないですね。
それに、もう1つの理由は、「ライフスタイルの改善がどれ位の効果をもたらすか?」という点ではないでしょうか?

確かに、ライフスタイルの改善による効果は、薬品治療のように始めればすぐに現れるというものではありません。
だけど、少しずつでも確実に効果があることは、いろいろな研究結果で明らかにされつつあります。
「ライフスタイルの改善による効果」を特集してみても面白いね。


ライフスタイルを改善するには、「環境を整える必要がある」ということですが、なぜですか?

「今日からライフスタイルを改善するぞ!」と意気込んでみても、どのようにすればいいのか、途方に暮れることでしょう。
食生活を改善するにしても、「カロリーを摂り過ぎないように」とか「塩分を控えるように」というアドバイスだけで実行できる人などいません。例え実行し始めても、機械的なカロリー制限でひもじい思いをしたり、美味しくないものを我慢して食べなければならないようでは長続きしません。

カロリーを制限するにしても、どうすれば空腹感を感じずに摂取カロリーを減らせるのか、どうすれば塩分の使用を最小限に留めながら美味しい料理が出来るのか。本気で予防を考えるなら、こうした具体的なノウハウが追求されるべきなのね。

病状が重く切羽詰った患者なら、「まずくても我慢して食べなさい」と言えばそれで済みますが、病気の予防を考えている健康な人たちに対しては、同じやり方は通用しません。美味しい食事を楽しむことは、人生の喜びの1つです。まずいものを我慢して食べなければならないようでは、かえってストレスが溜まって逆効果です。
「食生活の改善」1つをとってみてもこの通りだから、適切なアドバイスを受けられる環境とそれを実践する仲間作りが必要だということですね。

本当の「予防医学」というのは、人間ドッグのように病気を早期に発見し、それに対処しようとするものではなく、初めから「生活習慣病」にならないように、または病気を進行させないようにすることですから、いい意味で毛色の違う医療が求められているのです。
最近、米国では「代替療法」とか「ホリスティック医学」と呼ばれるクリニックにかかる患者の数が、一般の病院を訪れる患者数を超える勢いだと言われます。


「代替療法」とか「ホリスティック医学」というのは、
どういうものですか?

一般的な病院での治療とタイプの異なる療法を「代替療法」と呼びます。具体的には、栄養療法、東洋医学療法、アーユルベーダ(インドの伝統的な医療)、カイロプラクティック、ロルフィングなどの特殊なマッサージ、鍼灸などです。
また、これらは「ホリスティック医学」とも呼ばれます。ホリスティックの語源は「ホール(whole)」で、「全体の」「丸ごと」「完全な」という意味です。
ホリスティック医学は、患者の症状だけを問題にするのではなく、その人の体も心も丸ごと視野に入れた医療と考えてください。

「血圧が高い」とか「血糖値が高い」という症状は、水面に浮かぶ氷山の一角のようなものです。現代医療はこの症状だけをコントロールすることだけにとらわれて、水面下にある病気の原因を見過ごしていたために行き詰まっているとも言えます。
水面下には、様々な問題が隠されています。まず、「身体」の問題であり、その奥には「心」の問題があります。ライフスタイルの改善は「身体」の問題ですが、それを実践するのは「心」の問題です。

「代替療法」とか「ホリスティック医学」と言うと、新しい医学のようですが、「患者の全体的な健康を見つめる」というコンセプト自体は、古くからある東洋医学と同じですね。

確かに、そうですね。だけど、それが本来の医療ではないでしょうか。その古くて新しい「代替療法」と「ホリスティック医学」ですが、実に様々な種類の治療法があります。その中でも、主に「栄養療法」について考察していきます。


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