貴方の「お肌のお手入れ方法」は、誰にどこで教わったものですか?
それとも、貴方の我流ですか?
不思議なことに、ほとんどの人が化粧品メーカーに教わった方法なのです。
「それが、なぜ、不思議か?」って。
だって、メーカーが教えてくれるのは化粧品の使い方、つまり化粧品をたくさん使ってもらう方法なんですもの。
ここでは「お肌の仕組み」と「化粧品の成分」を基に、理想的なお手入れ方法を考えてみましょう。
化粧品も刺激物ですね!
界面活性剤による問題は
角質層の水分量を保つには
皮脂の分泌を高めるには
「シミ」ができる原因と
その対応策とは
お肌のターンオーバーを
理想的な28日にするには
まとめ

よ〜く考えれば、化粧品も刺激物ですね!

だから、”化粧品選び”は大切なのよ。特にクリームや乳液、化粧水、ファンデーションなど、1日中お肌につけているものは、できるだけ刺激性のないものを使いたいわね。

だけど、どんなに自然の原料を使っていると言っても、化粧品は界面活性剤などで化学的に製造したものだから、多少なりとも、刺激物であることには違いないんだ。だから、お肌につけたものは、その日のうちに徹底的に落としておく必要があるね。

めんどうだと思わずに、きちっと「洗顔」をすることね。
マッサージとパックも忘れず、こまめにやらなくちゃ!

そのときの洗顔剤や化粧品も、刺激性の無い安全なものを使っていますか? アルカリ性の強いものや石油系の界面活性剤を使った洗顔剤では、かえって、お肌を傷めてしまいます。


界面活性剤による問題は、どうでしょうか?

界面活性剤については、「洗剤」で取り上げていますので、詳しくは「界面活性剤とは?」をご覧下さい。
ここでは、どのように化粧品に使われているのかを考えます。

界面活性剤は、混ざり合わないはずの水分と油分を混ぜ合わせるもので、化粧品を作るとき必要な成分なのです。その役割により、乳化剤、分散剤、可溶化剤と呼ばれています。
「乳化」とは、水分と油分を混ぜ合わせて乳化状態にすることです。
「分散」とは、乳化状態になった油分が再び結合しあわないようにすることです。この性質のおかげで、最後まで品質を保つことができるのです。
可溶化とは「液体に溶けやすくすること」ですが、化粧品の「可溶化剤」というのは、混ぜ合わせたときに透明になる界面活性剤のことです。

化粧品に界面活性剤が不可欠だとすれば、どんな界面活性剤が使われているかを問題にするべきなのね。
化粧水には透明なものが多いようだけど、無理に
透明に拘らない方がいいのね。透明のものでも油分が入っている以上、可溶化剤という強い界面活性剤が使われているってわけね。


角質層の水分量(20%)を保つには?

良質の化粧水を頻繁に補給し、この補給した水分の蒸発を防ぐことが必要だと思いますが、どうでしょうか?
角質層の水分補給について、詳しく説明してください。

角質層の水分は、@空気中の水分とA汗腺から出る汗とB表皮の細胞内や細胞間の水分によって補われています。
細胞内や細胞間の水分は、毛細血管から細胞間を拡散し、上層に移行して角質層に浸透します。また、空気中の水分は、角質層にある天然保湿因子(NMF)によって吸収されます。
一方、皮脂は皮脂膜(天然クリーム)をつくり、皮膚表面に出た水分の過度の蒸発を抑制し、外部からの水分の浸入を防御しています。

冬場の乾燥や血液循環の低下などで水分の供給量が減少したり、皮脂分泌量の減少で水分の蒸発を抑制できなかったりすると、角質層の水分量が減少して肌荒れが起こるんですね。

その通りだよ。ところで、「皮脂膜は夏と冬で、その型を変える」ということを知っているかい?
夏場は皮脂の分量を少なくして余分な水分を外へ出すようにし、冬場は皮脂の分量を多くして水分の蒸発を防いでいるんだ。
天然で、しかも自動的に角質層の水分を調節してくれる皮脂膜を最大限に利用することが大切です。また角質層への水分は、主に外部から供給されることを利用して化粧水を充分に補給することです。

化粧水による充分な水分の補給と皮脂膜を作るために必要な皮脂の分泌を高めることが、肌荒れの予防や改善には重要だってことですね。


皮脂の分泌を高めるには、どうすればいいの?

クリームや乳液、ファンデーションなどをできるだけ塗らないことだね。このように言えば、不思議に思われるでしょう。
突然ですが、「歩かなければ足が弱る」ということは、ご存知だと思います。これは、「人体は、使わなければその機能が低下する」ということなのです。皮脂の分泌機能も同じで、使われなければ、または必要でなければ、その機能を低下させます。
クリームや乳液、ファンデーションなどを塗るというのは、肌の表面に人工の皮脂膜を作ることです。だから、毎日塗り続けていると皮脂の分泌機能が衰えてきます。

なるほど! クリームなどを毎日塗り続けていると、
皮脂の分泌機能が低下するのね。・・・・と言っても、
塗らなければ突っ張るし、・・・。どうすればいいの?

クリームなどを塗らなければ突っ張るし、・・・ 塗ればシットリするが、更に皮脂の分泌が悪くなるので、余計に突っ張るようになる。
そうすれば、また塗る。・・・・・・・ 悪循環ね。
そうならないためには、
肌を守る皮脂膜の主役は、あくまでも自然の皮脂で、クリームなどは補助役だと考えて使うことですね。


「シミ」ができる原因とその対応策とは?

皮膚は、紫外線やその他の有害物質の侵入を防ぐために、何段階ものバリア機能を備えています。
その最前線は皮脂膜で、次は、角質層と顆粒層がそれぞれバリア機能を果たしています。さらに、それらを通過してきた有害物質を食い止めようとする最後の砦が、基底層の色素細胞なのです。色素細胞はメラニンを増殖させることで、さらに奥の真皮や皮下組織への侵入を食い止めようとします。
侵入した有害物質で増え続けたメラニン色素。これが「シミ」です。

色素細胞がメラニンを作って、紫外線などの有害物質から私たちを守ってくれているのね。
それじゃ、
メラニンができること自体を問題にするのじゃなく、それを「シミ」にしない方法を考えるべきなのね。

「メラニンを作る色素細胞は、基底層の細胞だ」ということが分かっていれば簡単だよ。
お肌の仕組み
で説明したとおり、基底層の細胞は徐々に表面に浮かび上がってきて、垢となって剥がれ落ちるんだ。その周期が理想的な28日であれば「シミ」にはならないんだよ。だから、老化角質を適切に取り除いてあげることが大切です。
「シミ」は消える前に一時的に濃くなります。これは皮膚表面に浮かび上がってきたために起こる現象です。

なるほど! 老化角質を取り除いて
ターンオーバーを理想的な28日にする努力ですね。
一方、紫外線などの有害物質をできるだけ防止することも考えなければいけないですね。

「どのようにして、紫外線が皮膚にダメージを与えるのか」については、「活性酸素(一重項酸素)」をご覧下さい。
だけど、いくら紫外線が有害だからと言っても、必要以上にファンデーションを使用することは感心できません。中でも、紫外線吸収剤入りのファンデーションは避けてください。紫外線吸収剤は、肌の上で紫外線を吸収して化学変化を起こします。化学変化を起こしてしまった吸収剤は、それ以上に紫外線を吸収しないばかりか、肌を刺激することになります。
UVカットは、紫外線を乱反射させる方法がいいと思います。

酸化チタンなどが配合されていて、それによって紫外線を乱反射させるんですね。最近は、ファンデーションだけじゃなく、乳液にもそのような効果を出すものがあります。
お肌のためには、できれば乳液を使いたいものですね。
ただし、「カルシウムの吸収」を考えると、100%のUVカットは健康上良くないのです。詳しくは、「カルシウム」をご覧下さい。


お肌のターンオーバーを理想的な28日にするには?

「老化角質を、どのようにすれば、巧く取り除くことができるか?」ということですが、一般的には、洗顔、クレンジング、マッサージ、パックをこまめにすることでしょう。
これが面倒だと言われる方には、「スクラブ洗顔」の使用をお勧めします。ただし、使い方(泡立てなど)の指導を受けることを忘れないで下さい。
最近では、角質を薄くするAHA(フルーツ酸)含有の化粧品や、AHAを使用したケミカルピーリングもありますが、どうでしょうか?

「AHA」にはグリコール酸と乳酸があり、角質細胞を溶かしたり、細胞同士の結合力を弱めたりして角質層を薄くします。
だけど、わずか0.02〜0.03mmの厚さしかない角質層をさらに薄くすると、外的刺激からの防御力を低下させて皮膚炎を起こしたり、紫外線が皮膚の深部に届きやすくなってメラニンが多く作られるようになり、「シミ」の原因になることもあります。
また、ターンオーバーが異常に速くなってしまうことがあります。このような場合、角質細胞は角化を急ぐあまり、角質細胞の面積も小さく、細胞間の配列も乱れて細胞間に隙間ができたり、角質細胞内にあるべき天然保湿因子(NMF)もほとんど作られず、乾燥肌や敏感肌になってしまいます。

化学的な成分を作用させる方法では、老化角質だけじゃなく必要な角質まで除去する恐れがあるのね。やはり、老化した角質だけをうまく取り除こうと思えば、こまめに洗顔することのようね。


まとめ

美しいお肌を維持するために必要なことを、
もう一度簡単にまとめてみました。
1. 刺激性の少ない化粧品を使う。
2. 化粧品の汚れや老化角質をこまめに落とす。
3. 良質の化粧水で、水分を充分に補給する。
4. クリームや乳液の使用は、できるだけ控えめに!
特に、ファンデーションは使用しない方が良い。
皮脂分泌機能を高め、クリームなどを多用しなくてもよいお肌作りを心掛ける。
ご意見、ご質問をお待ちしています。


化粧品のトップ
ページへ戻る
化粧品の
全成分表示
化粧品の
構成成分
お肌の
仕組みと働き
化粧の
落とし穴
化粧品に
関する法律