なおこ一緒お勉強
硝酸性窒素(「水」と「野菜」が危ない!)

硝酸性窒素を除去する方法

 飲料水から「硝酸性窒素」を除去する方法は、ありますか?
 現在、日本で行われている浄水処理では、硝酸性窒素を除去することは不可能です。しかし欧米では、以前から硝酸性窒素による水道原水の汚染が問題にされ、次のような除去技術が実用化されていますので、それを紹介しておきます。
  @脱窒素細菌により、脱窒させる方法。
  A逆浸透膜を利用する方法。
  Bイオン交換樹脂を利用する方法。
 ただし、日本の行政による除去システムの構築は、当分の間、期待できそうにありません。
 それじゃ、私たち自身で何とかしなければいけないのですね。
 自分達で出来るのは、AとBの方法ですが、どちらも次の問題を解決しなければなりません。
 まず、A逆浸透膜を利用する方法では、確かにきれいな飲料水になりますが、本来、飲料水が持っていなければいけない栄養分までなくしてしまいます。
 また、Bイオン交換樹脂を利用する方法では、水が弱酸性になる傾向があります。

 野菜に含まれる「硝酸性窒素」は、どのようにすればいいの?
 硝酸性窒素は、洗った程度では落ちません。茹でてあく抜きすることが一番の有効手段です。茹でることで硝酸性窒素が溶け出し、半分以下に減少します。ただし、茹で汁に硝酸性窒素がたくさん溶け出しているのに注意してください。
 それよりも大切なことは、硝酸性窒素の少ない野菜を選ぶことです。それには、野菜の「旬」を知り、「季節外れの野菜を食べたがらない」ことです。
 季節外れの野菜には硝酸性窒素がたくさん含まれているということですか?
 「旬」を無視したハウス栽培の野菜は、硝酸性窒素となる肥料を大量に与えられ、かつ、それが雨で流されないため、多量に残存しているのです。
 ホウレンソウやシュンギク、セロリ、アスパラガス、チンゲンサイ、サラダ菜など、食べ頃が未成長状態のときにあたる”立ち型野菜”は要注意。ホウレンソウなどの”立ち型野菜”は、葉や茎が直接地面から立ち上がって、土の中に溜まった硝酸性窒素を吸い上げ、茎の部分に蓄えます。更にそれらを未成長な時期に収穫するため硝酸性窒素が葉や茎にたっぷり残留しているのです。
 また、ハウスの中で短期間に作られた野菜は、たっぷり太陽に当たることがないため、ビタミン類が蓄えられ難いのです。
 ハウスで栽培される季節外れの野菜は、硝酸性窒素を多く含んでいるだけじゃなく、ビタミンCも少ないということですね。これでは、体内で発癌物質の「ニトロソアミン」が作られやすくなり、まさに「危険な野菜」と言えます。
 一方、硝酸性窒素の残留濃度が低い比較的安全な野菜も教えてください。
 ハクサイやレタス、ダイコン、ニンジンなど、生長が終わってから収穫する野菜、そして、ナスやキュウリ、トマト、カボチャなど、実の部分を食べる野菜は、硝酸性窒素の残留濃度が低く、安心です。
 しかし、これらの野菜も、季節外れのものでは栄養分が乏しいので、健康のためにはなりません。


≪主な野菜の「旬」≫
10 11 12
ホウレンソウ ■■ ■■ ■■
シュンギク ■■ ■■
コマツナ ■■ ■■ ■■
タケノコ ■■ ■■
フキ ■■ ■■
ニラ
ソラマメ
ジャガイモ
トマト
キュウリ
ナス
ピーマン
カボチャ
サトイモ
シメジ
ハクサイ
ダイコン
ニンジン
ゴボウ
(注) 旬の時期は関東を中心にしたもので、天候により多少のずれがあります。


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